診療現場からの報告

男性精器の諸問題「包茎の男性を女性はどのよう感じるか」

生物学上ヒトのオスとメスは、人類という種類(Homo sapiens sapiens:ホモ・サピエンス・サピエンス)であり、祖先が住んでいた環境によって肌の色や眼の色、髪の色、骨格などに多様性をもっています。また、同じヒトという動物でありながら男性と女性では、ものの捉え方や見え方には違いがあります。

さらに肉体の特徴の違い、たとえば生殖の際の役割の違いが男女間の意識の差につながります。女性の性器の一部である膣には、挿入された陰茎や亀頭の表面を性的に刺激して、射精を促す役割があります。膣内に射精された精子と卵子が受精に成功し、子宮内に着床すると、女性は自分の体の中で、およそ10ヶ月間もの間、胎児を育まなければならないため、女性は交尾の相手を慎重に選別しなければなりません。

一方、人類の生殖行為:セックスは、他の哺乳類とは一線を画した方向へと進化します。多くの哺乳類に見られるような季節的な発情期を持つという繁殖のセオリーから離脱し、人間の場合は、季節に関係なく1年中セックスをするようになりました。さらに人間はセックスをすることで、快感:オーガズムを得られるように性器の機能が発達しました。したがってセックスによるオーガズムを学習すると、性別を問わず、積極的にセックスを繰り返すようになります。その結果、セックスは子孫を残す行為であるとともに、セックスによってオーガズムを楽しむ、いわゆる快楽を求めてセックスするという方向へと突き進みました。
より気持よく、より強いオーガズムを経験するには、膣の中にある性感帯と膣に挿入された亀頭の性的な摩擦による刺激が重要になります。そのためには亀頭を膣に挿入するときに、亀頭を覆っている包皮が、スムーズに陰茎の根元方向に後退して、亀頭が露出した状態にならなければなりません。包皮が亀頭を覆ったままでは、亀頭が膣から受ける性的な刺激は包皮の皮越しとなり、刺激の強さは減退してしまいます。平常時に包茎であっても、勃起時に手を使って包皮を剥くことが簡単であれば問題ありません。

しかし勃起時に亀頭を露出することができない仮性包茎や真性包茎の場合、セックスの際に、亀頭を覆う包皮がめくれていないため、亀頭が露出している場合よりも性的な刺激が十分に得られないということになります。避妊用のコンドームを装着して、セックスをした時と、そうでない時の膣の内壁と亀頭の摩擦刺激の程度の差を体感した人であれば、その違いはよく理解できるはずです。

実際、充分に亀頭が露出した状態の方が、男性は性的な刺激を感じますが、女性が同様の刺激の差を感じる場合、男性に包茎では感じ方が劣るということを伝えることは、男性のプライドを傷つけるのではないかと配慮して、黙っているというのが実情でしょう。また、お互いの性器を近くで見る場合には、亀頭が露出した状態の標準形の陰茎とそうではなく包皮が亀頭に被ったままの陰茎では、女性は少なからず違和感を感じているのかもしれません。ましてや恥垢がたまりやすい包茎では、その異臭を忌み嫌うかもしれません。
あるいは包茎の男性が、女性がそのように思っているかもしれないという疑念がふと頭をよぎり、勃起した陰茎が萎えるケースもあるでしょう。女性にとって、包茎の男性だからという理由で、結婚を尻込みするというケースがどの程度かは、具体的な統計がないため明らかではありません。実態としては、自分の包茎を必要以上に気にして、結婚に踏み切れない男性の方が多いのかもしれません。
考え方によっては、包茎という問題さえクリアすれば、これらの懸念を気にする必要がないのですから、包茎の状態を改善する形成手術を受けることが、問題解決の早道ということになります。
もし、包茎であるために女性や結婚に対して一歩踏みとどまってしまうという現状があるならば、一日も早く、包茎専門のクリニックに包茎手術の相談をされることをお奨めします。


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