「ペニスポンプを使うとペニスは大きくなる?」「ED改善にも効果がある?」といった疑問をお持ちの方は 多いのではないでしょうか。今回は、ペニスポンプの仕組みや種類、期待できる効果、永久的な増大効果の有無、 安全な使い方や注意点について解説します。
目次
ペニスポンプとは?

ペニスポンプは、陰圧によってペニスへ血液を流入させ、勃起を補助する器具です。医療分野では「真空勃起補助具」 「VED(Vacuum Erection Device)」と呼ばれ、ED治療にも使用されています。
陰圧によってペニスへ血液を流入させる器具
ペニスポンプは、ペニスをシリンダー内に入れ、内部の空気を抜いて陰圧を発生させる器具です。 仕組みはとてもシンプルで、陰圧によって陰茎海綿体へ血液が流れ込むことで、勃起を起こしやすくします。 薬を使わず、物理的にペニスへ血液を集められる点が特徴です。
収縮リングで勃起状態の維持を補助する
ペニスポンプにはさまざまな種類があり、中には勃起後にペニスの根元へ収縮リングを装着するものもあります。 収縮リングとは、ペニスへ流れ込んだ血液が戻るのを一時的に抑え、勃起状態の維持を補助するものです。 ただし、収縮リングを長時間装着すると、ペニスの血流が妨げられます。そのため、使用時間は必ず守らなければ なりません。日本性機能学会・日本泌尿器科学会のED診療ガイドラインでは、収縮リングによる締め付けは30分以内が 適切とされています。
医療用ペニスポンプと市販品の違い
ペニスポンプには、ED治療を目的とした医療用のものと、雑貨やアダルトグッズとして販売されている 市販品があります。見た目や仕組みが似ていても、使用目的や安全性の確認状況などは異なるため、 同じものとして考えないようにしましょう。
医療用は勃起補助が目的
医療用のペニスポンプは「陰圧式陰茎勃起補助具」「VED」などと呼ばれ、EDによる勃起を補助するための 医療機器です。日本では、陰圧式陰茎勃起補助具は医療機器として扱われています。 現在は、ED患者の勃起補助を目的とした管理医療機器「ビガー2020」が承認されています。 医療用のペニスポンプは、医療機関で診察・指導を受けたうえで購入し、自宅で使用する器具です。
市販品は性的刺激・増大目的の商品が多い
通販サイトなどでは、「ペニスポンプ」「増大ポンプ」などの名称でさまざまな商品が販売されています。 本記事でいう市販品とは、ED治療用の医療機器として承認・認証されていない雑貨やアダルトグッズのことです。 こうした商品は、性的刺激や使用直後の膨張感、増大などを目的として販売されていますが、医療用VEDのように ED治療を目的として承認されたものではありません。また、ペニスを永久的に大きくする効果が認められているわけでもありません。
医療用と市販品の違い
医療用VEDと市販のペニスポンプの主な違いは、以下の通りです。
| 比較項目 | 医療用VED | 市販のペニスポンプ |
|---|---|---|
| 使用目的 | EDによる勃起の補助 | 性的刺激や一時的な膨張感など |
| 医療機器としての承認・認証 | 承認された製品がある | 本記事では未承認・未認証の商品を指す |
| 安全性 | 医療機器として承認された製品 | 商品によって異なる |
| 使用方法 | 医師の指導や添付文書に従って使用 | 商品の取扱説明書に従って使用 |
| 期待できる効果 | 陰圧による勃起の補助 | 一時的な膨張感などを目的とする商品がある |
| 永久的な増大効果 | 認められていない | 認められていない |
ペニスポンプの主な種類
ペニスポンプは、陰圧を発生させる方法によって、主に手動式・電動式・水圧式に分けられます。 それぞれの特徴や、医療用としての取り扱いについて見ていきましょう。
手動式ペニスポンプ
手動式は、レバーやハンドポンプを自分で操作して、シリンダー内に陰圧を作るタイプです。 自分のペースで吸引力を調整しやすいという特徴があります。 前述した日本の医療用VED「ビガー2020」も手動式です。PMDAの添付文書では「手動式可搬型吸引器」とされており、ポンプのレバーを手で操作して使用します。一方、市販の手動式ペニスポンプも数多く販売されています。 医療用か否かは、単に手動式か否かのみで判断せず、医療機器として承認されている製品なのかを確認しましょう。
電動式ペニスポンプ
電動式は、モーターによって自動でシリンダー内に陰圧を作るタイプです。 手動で何度もポンプを操作する必要がないため、比較的簡単に使用できます。 海外では、電動式もEDの勃起を補助する医療機器として使用されています。 米国FDAでも、医療用の真空ポンプには手動式とモーター式があるとされています。 ただ、日本では電動式は医療機器として承認されておらず、市販品のみです。
水圧式ペニスポンプ
水圧式は、浴室などで水を使用して陰圧を作るタイプです。国内でも増大などを目的とした市販品が販売されています。 ただし、今回確認した国内外の公的資料では、水圧式をED治療用の医療機器として扱っている例は確認できませんでした。そのため、医療用VEDと同じ効果や安全性が確認されているものとは考えないようにしましょう。 また、水を使用するからといって安全性が高くなるわけではありません。市販品を使用する場合は、取扱説明書に従い、過度な吸引や長時間の使用を避けることが大切です。
ペニスポンプに期待できる効果
ペニスポンプは、陰圧によってペニスへ血液を流入させることで、勃起の補助や一時的なサイズ変化などが 期待できます。ここでは、医療用VEDを中心に、期待できる主な効果を解説します。
勃起の補助
医療用VEDは、陰茎海綿体へ血液を流入させ、性行為に必要な勃起を補助します。 ED治療薬を使用できない方や、薬だけでは十分な効果を得られない方などに使用されることがあります。 日本で承認されている「ビガー2020」も、EDと診断された患者の勃起を補助する医療機器です。
勃起状態の一時的な維持
収縮リングを使用することで、ペニスへ流入した血液が戻るのを抑えられ、勃起状態の維持を補助できます。 しかし、収縮リングを使用すると、ペニスの冷たさや違和感、射精のしにくさなどが生じることもあります。 また、長時間の装着は避け、定められた使用時間を守る必要があります。
使用直後の一時的なサイズ変化
ペニスポンプを使用すると、陰茎海綿体へ血液が流入するため、使用中や使用直後はペニスが太く、 長く見えることがあります。ただし、これは血液の流入などによる一時的な変化です。 ペニスの組織そのものが成長して大きくなったわけではありません。
前立腺手術後などの陰茎リハビリテーション
医療用VEDは、前立腺がんの手術後などに行う陰茎リハビリテーションで使用されることもあります。 前立腺全摘除術後を対象とした研究では、VEDの早期使用によって勃起機能の改善や陰茎の短縮を 抑える効果が報告されています。ただし、これは手術後の機能回復を目的とした医療的な使用であり、 健康な男性がペニスを増大させる目的で使用するものとは異なります。
ペニスポンプでペニスは永久的に大きくなる?
ペニスポンプを使うと、使用中や使用直後にペニスが大きく見えることがあります。 しかし、ペニスそのものが永久的に大きくなる効果は認められていません。
使用直後のサイズ変化は一時的なもの
ペニスポンプを使用すると、陰圧によって陰茎海綿体へ血液が流入するため、使用中や使用直後はペニスが太く、 長く見えることがあります。ただし、これは血液の流入やむくみなどによる一時的な変化です。 陰圧を解除して血液が戻れば、サイズも元の状態へ戻ります。
ペニスを永久的に大きくする効果は認められていない
ペニスポンプを使い続けても、健康な成人男性のペニスそのものが成長し、長さや太さが永久的に増える効果は 認められていません。ペニスが小さいと感じている男性を対象に、真空ポンプを6か月使用した研究でも、 平均的な陰茎長にの有意な増加は認められませんでした。インターネット上には「使い続けたら大きくなった」といった口コミもありますが、使用直後に測定したのか、勃起状態は同じだったのかなど条件が分かりません。 個人の体験談だけで永久的な増大効果があると判断しないようにしましょう。
ペニスポンプの安全な使い方
ペニスポンプは、強く吸引したり長時間使用したりすると、ペニスを傷つけるおそれがあります。 医療用VEDは医師の指導や添付文書、市販品は取扱説明書に従って使用しましょう。
使用前に器具とペニスの状態を確認する
使用前に、シリンダーやポンプ、パッキン、安全弁などに破損や劣化がないか確認しましょう。 また、ペニスに傷や炎症、出血などがある状態では使用しないでください。
潤滑剤を使ってシリンダーを密着させる
ペニスとシリンダーの間にすき間があると、十分な陰圧を作れません。潤滑剤を使用して密着させてから吸引します。 医療用VED「ビガー2020」では、アルコールや油分を含まず、洗い流しやすい低刺激性の潤滑剤が推奨されています。
弱い陰圧から少しずつ調整する
いきなり強く吸引せず、弱い陰圧から少しずつ調整しましょう。 「強く吸引するほど効果が高まる」というものではありません。 医療用VEDでも、急速に陰圧をかけず、自分のタイミングで調整するよう定められています。
痛みや違和感が出る前に吸引を止める
痛みや強い違和感がある状態で、吸引を続けてはいけません。 使用中に痛みやペニスの異常を感じた場合は、すぐに陰圧を解除して使用を中止しましょう。 使用時間を自己判断で延ばすことも避けてください。
収縮リングの装着時間を守る
収縮リングを使用する場合は、定められた装着時間を必ず守りましょう。 日本で承認されている「ビガー2020」では、リングを装着したまま30分以上連続して使用しないよう 定められています。長時間の締め付けは、ペニスの血流を妨げるおそれがあります。
使用後は洗浄・乾燥させる
使用後は、取扱説明書に従ってシリンダーやパッキン、リングなどを洗浄し、清潔な状態で保管します。 部品によって水洗いできるものとできないものがあるため、器具全体をそのまま水洗いしないよう注意しましょう。
ペニスポンプのリスクと注意点
ここでは、ペニスポンプの主なリスクと注意点を解説します。
内出血・赤い斑点・腫れ
ペニスポンプの吸引によって、内出血や点状の赤い斑点、腫れ、むくみなどが現れることがあります。 日本で承認されている「ビガー2020」の添付文書でも、陰茎の浮腫や皮下出血、発赤などが副作用として 挙げられています。症状が現れた場合は使用を中止し、改善しない場合は医療機関へ相談しましょう。
痛み・しびれ・感覚の低下
強い陰圧や締め付けによって、ペニスに痛みやしびれ、感覚の低下が生じることがあります。 痛みやしびれを我慢して使用を続けず、異常を感じた時点で陰圧を解除して使用を中止しましょう。
皮膚や血管の損傷
必要以上に強く吸引すると、ペニスの皮膚や細い血管に負担がかかり、擦り傷や内出血などにつながります。 強く吸引するほど効果が高まるわけではありません。医療用VEDでは、急速に陰圧をかけないよう注意が 定められているため、市販品でも無理な吸引は避けましょう。
収縮リングの長時間使用による血流障害・組織損傷
収縮リングを長時間装着すると、ペニスの血流が妨げられ、組織を傷つけるおそれがあります。 強い痛みやしびれが続く、ペニスの色に明らかな異常が現れる、リングを外せないといった場合は、 使用を中止して速やかに医療機関へ相談しましょう。
ペニスポンプを使用する前に医師へ相談すべき人
持病や服用している薬によっては、ペニスポンプの使用に注意が必要です。次に当てはまる方は、自己判断で使用せず、事前に医師へ相談しましょう。
| 相談が必要な人 | 想定されるリスク |
|---|---|
| 抗凝固薬などを使用している | 吸引による内出血や出血が起こりやすくなる |
| 血液疾患などによって出血しやすい | 内出血や皮下出血などが起こりやすくなる |
| 持続勃起症の既往や発症リスクがある | 持続勃起症につながるおそれがある |
| ペニスに傷や炎症、感染、強い湾曲がある | 症状の悪化や皮膚・組織の損傷につながる |
| 心臓や血管の病気がある | 性行為そのものが身体への負担となることがある |
| 性行為を控えるよう医師から指示されている | 持病の悪化などにつながるおそれがある |
| 前立腺などの手術後に使用したい | 術後の状態に合わせた使用方法や開始時期の判断が必要になる |
ED改善が目的なら医療機関へ相談を
ペニスポンプは勃起を補助する器具であり、EDの原因そのものを解消するものではありません。 ED症状が続いている場合は、市販のペニスポンプだけに頼らず、医療機関へ相談しましょう。
ペニスポンプは勃起を補助する器具
医療用VEDは、陰圧によって陰茎へ血液を流入させ、勃起を補助する医療機器です。 ED治療の選択肢の一つですが、糖尿病や動脈硬化、神経障害、ホルモン低下、心理的な要因など、 EDの原因そのものを改善するものではありません。 そのため、勃起を補助できても、EDの原因に応じた治療が別に必要です。
適切な診断で自分に合ったED治療を
EDにはさまざまな原因があります。症状が続く場合は原因を確認したうえで、自分に合った治療を受けることが 大切です。医療機関では、医療用VEDだけでなく、ED治療薬や原因に応じた生活習慣の改善、心理面への対応など さまざまなアプローチが検討できます。ペニスポンプを使用しても十分に勃起できない、ED症状を繰り返すといった 方は、医療機関へ相談しましょう。
ペニスの見た目を変えたいなら亀頭増大術も検討を
ペニスポンプによるサイズ変化は一時的なものです。亀頭の大きさやカリの張りなど、 見た目を物理的に変えたい場合は、亀頭増大術も選択肢になります。 【関連記事】亀頭増大術・ペニス増大とは?手術の必要性や流れ、費用について
亀頭を物理的に大きくする施術
亀頭増大術は、ヒアルロン酸などの注入剤を亀頭へ注入し、大きさや張り、形を整える施術です。 血液を一時的に流入させるペニスポンプとは異なり、注入剤によって亀頭そのもののボリュームを増やします。 そのため、亀頭を物理的に大きくしたいという方に向いている施術です。
効果の持続期間とリスク
亀頭増大術の効果が続く期間は、使用する注入剤によって異なります。いずれにしても、効果が永続的に続くわけでは ありません。また、施術後には痛みや腫れ、内出血などが生じることがあります。注入治療では、感染やしこり、 左右差などのリスクにも注意が必要です。使用する注入剤や量によって仕上がりや持続期間、リスクも異なるため、 施術前に医師から十分な説明を受けましょう。
EDや亀頭のサイズでお悩みなら東京ノーストクリニックへ
EDや亀頭の大きさでお悩みの方は、東京ノーストクリニックへご相談ください。 東京ノーストクリニックでは、亀頭増大術のほか、幹細胞培養上清液(エクソソーム)を陰茎へ注入する ED治療にも対応しています。当院では、患者さんのご要望をしっかり伺い、ペニスの状態を確認したうえで、 最適な施術をご提案しています。無料カウンセリングも実施していますので、まずはお気軽にご相談ください。 ED治療についてはこちら 亀頭増大術についてはこちら
ペニスポンプについてよくある質問
最後に、ペニスポンプについてよくある質問に回答します。
ペニスポンプは毎日使用しても問題ありませんか?
毎日使用できるかは、製品や使用目的、ペニスの状態によって異なります。 医療用VEDは医師の指示、市販品は取扱説明書に従い、痛みや内出血などが 残っている状態で繰り返し使用しないようにしましょう。
1回の使用時間はどれくらいですか?
使用時間は製品によって異なるため、取扱説明書に従いましょう。 日本の承認器具である「ビガー2020」は、真空状態で15分以上、 収縮リングを装着した状態で30分以上連続して使用しないよう定められています。
使い続ければペニスは永久的に大きくなりますか?
ペニスポンプを使い続けても、ペニスを永久的に大きくする効果は認められていません。 使用中や使用直後に大きく見えることはありますが、血液の流入やむくみなどによる一時的な変化です。
ペニスポンプで包茎は改善できますか?
ペニスポンプは包茎を改善するための器具ではありません。包皮の余りを取り除いたり、 狭い包皮口を治療したりするものではないため、包茎でお悩みの場合は医療機関へ相談しましょう。
ED治療薬と併用できますか?
医療用VEDとED治療薬を併用することはあります。ただし、EDの状態や持病、服用している薬などによって 判断が異なるため、自己判断で併用せず処方医へ相談しましょう。
通販の安いペニスポンプでも問題ありませんか?
価格だけで安全性を判断することはできません。ED改善を目的とする場合は、医療機器として承認・認証されている 製品かを確認しましょう。市販品を選ぶ場合も、安全弁や陰圧を解除する機能、販売元、取扱説明書などを確認することが大切です。
まとめ

ペニスポンプは、陰圧によってペニスへ血液を流入させ、勃起を補助する器具です。医療用VEDは勃起を 補助するものとしてED治療に用いられます。市販品は増大や勃起力向上などを謳ったものが多いですが、 医学的な効果が認められているわけではなく、安全性も十分に確認されていません。また、ペニスポンプの使用直後は ペニスが大きく見えることがあります。しかしこれは一時的な変化であり、永久的な増大効果は認められていません。 過度な吸引や長時間の使用は、内出血やしびれなどにつながるため注意が必要です。EDや亀頭のサイズでお悩みの方は、 市販のペニスポンプだけに頼らず、東京ノーストクリニックへお気軽にご相談ください。


