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生活習慣病による糖尿病性包茎

生活習慣病が引き起こす包茎

肉体的特徴は両親から受け継いだ遺伝子の影響が大部分を占めていると言われています。もちろん身体の一部であるペニスも、親や先祖の影響が色濃く反映されるものであり、包茎も遺伝の影響は少なくありません。

 

しかし、包茎は先天的な理由以外にも、後天的な理由によって引き起こされることがあるのをご存知でしょうか。特に生活習慣病により仮性包茎から真性包茎へと悪化・進行してしまうことがあるのです。生活習慣の乱れにより引き起こされる包茎について解説いたします。


包茎を悪化させる原因は「糖化」

包茎は「先天的に皮が余っている」ことのみが原因だと思われがちです。しかし、「後天的なもの」が原因で包茎になる、悪化することはそれほど珍しくありません。たとえば、「成人後の生活習慣により身体が焦げ付き、包茎を引き起こす」ことがあるのです。

 

包茎と生活習慣の関係性を理解するためにも、まずは肌の老化や生活習慣病の要因にもなる「糖化」について知っておきましょう。

 

一般的には歳を取ると肌がたるんでシミができやすくなる、というイメージがあるかもしれません。しかし、高齢でも肌がキレイな人はいますし、若くてもお肌の状態が良くない人はたくさんいます。つまり肌の良し悪しに影響するのは加齢だけではありません。

 

では肌にたるみやシミができる理由はなんなのでしょうか。それは肌が新しく生まれ変わるまでの期間、つまりターンオーバーのサイクルが乱れてしまうためです。ではターンオーバーのサイクルが乱れるのはなぜなのか。さまざまな原因がありますが、中でも最も大きな要因として考えられているのが「糖化」です。

 

糖化とは、食事により摂取した糖分がタンパク質や脂質と結合して作り出された「AGEs(糖化最終生成物)」という老化物質が身体に悪影響を与える現象です。余分に糖分を摂取すればするだけ糖化は進んでいきます。たとえば、甘いもの好きの方や運動不足の方ほど糖化しやすいのです。

 

AGEsは「身体のこげ」とも言われ、分解されにくく身体に蓄積されやすい物質です。加齢とともに増えるだけでなく、長年食習慣が乱れている方や運動習慣のない方の体内には特に多く存在している傾向にあります。

 

AGEsが増えれば、コラーゲンの繊維を破壊してたるみやシワができやすくなりますし、色素沈着を促してシミができやすくなります。さらに血管壁の炎症など血流悪化を招き、蓄積し続けることで動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病のリスクを高めることにもつながるため、AGEsはとても怖い物質なのです。


包皮のゴワつきは包茎を悪化させる

包皮も皮膚である以上、AGEsによる身体の焦げ付きが包茎にも影響することは、想像に難くないのではないでしょうか。

 

糖化が進みAGEsがどんどん蓄積されることの影響は、肌だけの問題ではありません。AGEsが増えれば、血管の機能は著しく低下して、次第に糖尿病や動脈硬化を発症・悪化させる可能性が高くなります。もし糖尿病になれば、肌の乾燥やかゆみが出るだけでなく、炎症も起こしやすくなるでしょう。もちろん、血流の悪化により包皮にも栄養が行き届きにくくなり、糖尿病包皮炎や包皮裂傷になる可能性が高まります。包皮や包皮口が傷つけば、排尿時や性交渉時に痛みを生じることでしょう。つまり、糖化が日常生活や性生活に支障をきたしてしまうのです。

 

もちろん、糖化により体内のAGEsが増えれば増えるほど、肌の弾力は失われて固くなります。もちろん包皮も固くなり、伸展性が失われて包皮口が傷つき、炎症を起こすかもしれません。そしてそれが繰り返されれば、やがて癒着して包皮口が狭くなり、包茎が進行する可能性があるのです。糖尿病性包皮炎を患えば、仮性包茎だった方でも真性包茎にまで進行することは、ありえない話ではありません。

 

生活習慣病の元凶ともいえる糖化は、改善されないまま放置されると糖尿病へとつながっていきます。糖尿病の症状のひとつである肌の乾燥やかゆみは、血液の循環が滞っていることが原因で、これは身体の表面全体に及びます。男性の場合では、亀頭や陰茎を包む包皮にも及びます。


糖尿病性包皮炎の包茎を改善する

このように、生活習慣が悪化すれば糖化が進み、体内にAGEsがどんどん蓄積されて身体は焦げ付いていきます。糖尿病を始めとしたさまざまな生活習慣病の発症リスクが高まるだけでなく、糖尿病性包皮炎によって包皮が炎症を起こせば、包茎は悪化・進行する可能性が高まります。

 

では糖化による包茎の悪化・進行を食い止めるにはどうすれば良いのでしょうか。まずは生活習慣を改めることが大切です。そして、糖尿病性包皮炎ですでにお悩みであれば、包皮の亀裂部分や炎症部を手術によって切除することで、症状を改善することができます。包茎を改善して亀頭をしっかり露出させれば、排尿時や性交時の痛みも緩和することができるでしょう。

 

しかし一般的な泌尿器科では、糖尿病患者の包茎手術は拒否されるケースが少なくありません。包茎の改善、糖尿病性包皮炎の改善をお望みならば、包茎専門クリニックである東京ノーストクリニックへの受診をおすすめします。


まとめ

包茎は先天性の皮余りだけが理由ではなく、成人後の生活習慣が引き金となって悪化・進行することがあります。まずは糖尿病などを予防するためにも、糖化させない食習慣・運動習慣を意識しましょう。乱れた生活習慣が続けば、仮性包茎から真性包茎に進行することもあるため注意が必要です。

 

東京ノーストクリニックは包茎手術専門のクリニックとして30年以上の実績と経験があります。糖尿病患者の包茎手術にも対応していますので、まずはご相談ください。

監修者情報

東京ノーストクリニック田中泰吉総医院長

監修者 田中泰吉

東京ノーストクリニック 総院長

最終学歴
昭和49年 大阪医科大学医学部卒業
昭和49年 医師国家試験合格
職歴
平成02年 田中クリニック 開院
平成13年 東京ノーストクリニック 開院
平成24年 東京ノーストクリニック 総院長就任
平成27年 東京ノーストクリニック 梅田院 非常勤就任
著書
男のためのノースト最強治療法 | 田中泰吉 (著)