包茎手術後はダウンタイムがあり、傷口がしっかり治るまでは安静にしなければなりません。その間の治癒の経過について「腫れが引かない」「痛みがある」といった不安を持たれる方はたくさんいらっしゃいます。 今回は、包茎手術後に腫れる理由やその期間、大きく腫れてしまった場合の対処法について解説します。
目次
包茎手術後の腫れが引かないのはなぜ?
包茎手術をすると誰でも多少の腫れが生じてしまいます。「いつまで腫れが続くのだろう」と心配される方も多いのではないでしょうか。こちらでは、包茎手術後にペニスが腫れる理由や腫れが続く期間の目安について解説します。
腫れる理由
ペニスにはたくさんの血管が走っています。そのため、包茎手術によって包皮を切除すれば腫れてしまうのは仕方ありません。腫れが起きる理由は、ペニスの静脈やリンパの流れが滞ってしまうことにあります。これは、生理現象ですので、一定期間が経過すれば腫れが引いていくので安心してください。 また、腫れの理由として血腫やむくみがあります。包茎手術後、切除された血管からじわじわと出血が起き、それが皮下に溜まって腫れるのが血腫です。むくみは、傷を治すためににじみ出てくる薄い黄色の液が出ることで腫れるものを指します。これらも自然な現象であるため、完全になくすことは困難です。血腫やむくみをなるべく抑えるには、包帯をしっかり巻いて患部を圧迫する必要があります。
腫れが続く期間の目安
ペニスの腫れが続く期間は、個人差がありますが1~2週間が目安です。大きく腫れてしまった場合でも、2~3週間ほどで腫れが引いていくことがほとんどなのでご安心ください。 一般的に、包茎手術後の腫れが大きい場合、その腫れが引くまでの期間が長引く傾向にあります。そのため、包茎手術では速やかかつ丁寧に止血して出血を抑えることが大切です。また、手術直後に包帯でしっかりペニスを圧迫させることで、術後の腫れが続く期間を短縮しやすくなります。 なるべく腫れを早く引かせたいならば、こうした適切な処置を行う技術力の高いクリニックを選ぶことが大切です。
包茎手術後にずっと腫れが引かない・痛みが強い理由と対処法
包茎手術後、腫れがなかなか引かない、痛みが強いとお悩みの方もいらっしゃいます。なぜそのような状態になってしまうのかの理由と対処法をご紹介します。
治癒には個人差がある
そもそも、傷口の治癒には個人差があるものです。 一般的に若い人ほど回復力があるため、傷の治りも早く腫れもおさまりやすい傾向にあります。しかし、高齢者の方や持病がある方の場合、傷が治りにくく腫れもおさまりにくくなります。たとえば、糖尿病の方は血流障害や免疫機能の低下などの影響により治癒力も低くなりがちです。 このように人によって回復力には差があります。治癒力が低く傷が治りにくい人の場合、包茎手術直後に腫れが大きくなかったとしても、なかなか腫れが引かないといったことがあり得ます。
傷に雑菌等が侵入する場合も
傷口に雑菌等が侵入してしまうと腫れが長引いたり、痛みを生じたりすることがあります。 人の身体は皮膚によって雑菌が体内に侵入するのを防いでいます。しかし、ケガをすると皮膚のバリアがなくなってしまうため、雑菌が侵入しやすくなり炎症などを引き起こしやすくなります。手術などでできた傷も同じで、そこから雑菌等が侵入しやすいものです。 もちろん、雑菌が侵入しても、免疫力が高ければ問題ありません。しかし、体力が低下している方、高齢の方などの場合、雑菌の影響により炎症を起こして腫れが続いて痛みが出てしまうことがあります。 包茎手術後、入浴に制限がかかりますが、できる限り清潔を保つようにしましょう。包帯を交換する際には手をしっかり洗浄することも大切です。
まずは安静にする
包茎手術後の腫れや痛みを抑えるためには、安静にすることが大切です。 前述の通り、包茎手術をすれば誰でも多少は腫れます。しかし、手術当日や翌日をピークとして、傷が治るにつれて腫れが引いていくのが一般的です。 傷の治癒には免疫力や自然治癒力が関係しているとされています。それら身体に備わっている力が低下すれば、傷が治りにくくなって腫れや痛みが続いてしまいやすくなるでしょう。高齢者や糖尿病の方は免疫力や治癒力が低下しているため、手術後の腫れは若く健康な人と比べるとどうしても引きにくいものです。 免疫力や自然治癒力を高めるには、栄養をしっかりとることや休息・睡眠を十分にとることが大切です。仕事や学校などもあるかもしれませんが、できる限り安静に過ごすようにしましょう。
クリニックに相談する
ずっと腫れが引かない、かなり痛みがある、そういった場合は手術を受けたクリニックに相談しましょう。 包茎手術後に腫れることは仕方のないことです。しかし、異常なくらいの腫れ・痛みがある場合は、何らかのトラブルが発生している可能性があります。放置し続けることで、治癒後の見た目が悪くなったり、感染症などの問題が生じたりすることもあります。そのため、あまりに腫れ・痛みがあるようでしたら、包茎手術を受けたクリニックに相談するのがおすすめです。
包茎手術後の腫れが引かない期間を含めた過ごし方
包茎手術後は、一定期間の間はペニスが腫れて傷口も塞がりません。この期間を安静に過ごすことが、予後を良くするのにとても大切です。包茎手術後の過ごし方について解説します。
入浴
包茎手術後、シャワーや入浴についての制限があります。 シャワーについては、術後当日は制限されることもありますが、患部を濡らさないようにして入るのであればOKという場合もあります。術後4~7日目くらいからは患部もシャワーで流せるようになることが多いです。 湯船に浸かれるのは傷口がある程度塞がってくる術後2週間くらいからが目安です。不特定多数の人がいる銭湯や温泉などの場合は、感染症のリスクがありますので、3~4週間経ってからOKになることが少なくありません。旅行などを予定している場合は、そのスケジュールにあわせて包茎手術を受けるタイミングを見極めましょう。
仕事
包茎手術後でも仕事や勉強については問題なく行えます。 たとえば、デスクワークであれば激しく身体を動かすことがないため、いつもと同じように作業していただけます。ただし、座り続けていると下半身が圧迫されて血流が低下する可能性があります。下半身の圧迫を避けるため、適度なタイミングで立って軽くストレッチしてみてもよいかもしれません。 重い荷物を運ぶような重労働については注意が必要です。下半身に強い力がかかると、出血が促される可能性があります。そのため、なるべく力を込めすぎないようにしたり、できるだけ軽い作業に変更してもらったりするのがおすすめです。
運動
運動にいては制限があるので注意しましょう。 包茎手術後、基本的には1週間程度は安静に過ごすのがおすすめです。とはいえまったく動けないわけではありません。普通に歩く程度であれば当日から問題なくできますので、術後は歩いてご帰宅していただけます。運動強度の低いウォーキングなどであれば、術後3~5日目くらいから可能です。ジョギングなどしっかりした運動であれば術後1~2週間、運動強度の高いスポーツの場合は、術後3~4週間くらいしてから行った方がよいでしょう。 しかし、傷口の治り具合は個人差があります。万全を期したい、不安があるといった場合は、手術を受けたクリニックに相談してみてください。
飲酒・喫煙
飲酒や喫煙は、クリニックによっては制限されることもあります。 アルコールは一時的に血流を高めてしまうため、出血が促される可能性があります。深酒をしてしまうと、体内の水分が失われてしまい血液がドロドロになって血流が悪化してしまいます。そのため、アルコールの飲み過ぎは傷の治りが悪くなることがあるので注意が必要です。 また、タバコはニコチンを始めとしたさまざまな化学物質が含まれています。それらの影響により血行が悪くなってしまい、傷の治りや腫れの引きを悪くさせる可能性があります。そのため、できれば禁煙するのがおすすめです。
性行為
性行為については、術後4週間くらいはできません。 自慰を含む性行為は、ペニスに直接刺激を与えるものです。そのため、傷口にかかる負担が大きく、無理に行ってしまうと傷が開いたり腫れが長引いたりします。雑菌が侵入して炎症を起こし強い痛みを生じることもあるかもしれません。 傷口は2週間くらいすると見た目には塞がったように見えます。しかし、内部の組織はまだしっかりつながっているわけではありません。そのため、自慰や性行為をしてしまうと、腫れやむくみが起きやすいのです。 勃起についても、性的興奮によるものはなるべくしないようにすることが大切です。朝勃ちなどの生理現象の場合は気にする必要はありませんが、なるべく速やかに落ち着かせるようにしましょう。 傷の治り具合には個人差がありますので、不安があるようでしたらクリニックに相談してみることをおすすめします。
包茎手術で腫れが引かないと困る…とお悩みなら東京ノーストクリニックへご相談ください
包茎手術後の腫れについて不安がある方は東京ノーストクリニックにご相談ください。
患者さんに寄り添うカウンセリング
東京ノーストクリニックのカウンセリングでは、患者さんに寄り添うことを大切にしています。 包茎のお悩みは家族や友人など親しい人であっても気軽に相談できるものではありません。一人で深く悩み、それが強いストレスになってしまっている方もたくさんいらっしゃいます。当院では、専門医が患者さまの気持ちに寄り添って話をお伺いし、ご要望を尊重した上で一人ひとりにあった解決策をご提案いたします。
痛みがなく仕上がりにこだわる施術
東京ノーストクリニックでは、痛みがなく術後の経過がよくなるような丁寧な施術にこだわっています。 当院では、麻酔注射の前にペニスの表面に塗るタイプの麻酔を塗布する二段階麻酔を採用しています。そのため、麻酔注射の針が刺さる痛みもありません。麻酔がしっかり効いてから行いますので、術中の痛みもないのでご安心ください。 熟練の医師が仕上がりにこだわり一人ひとりのペニスにあわせて丁寧に包皮を切除して縫合します。また、術後の腫れをなるべく抑えるため、念入りな止血を行ってしっかり包帯で圧迫いたします。
アフターケアで腫れた場合も安心
術後に腫れが引かない…とお悩みの方もご安心ください。東京ノーストクリニックでは万全のアフターケア体制を整え、術後も患者さんに寄り添います。 当院では、24時間体制の電話相談窓口を設置。男性カウンセラーがいつでも患者さんのお悩みや疑問に対して丁寧にお答えいたします。また、全国35院で再診を受けられますので、トラブルがあった際にも安心です。
包茎手術後に腫れが引かない場合のよくある質問
包茎手術後、腫れている・腫れが引かないといった場合のよくある質問とその回答をまとめましたので、参考にしてみてください。
日常生活に支障はありませんか?
包茎手術後、ペニスは腫れてしまいます。それ自体は生理現象によるものですので、心配しすぎる必要はありません。包茎手術後は入院することなく、普段通りに生活を送っていただけます。入浴や運動、性行為については制限がありますが、それを守っていただければ、腫れによって日常生活に支障が出ることはありません。
強い痛みで困ることはありませんか?
個人差はありますが、包茎手術後に強い痛みにより困ることはほとんどありません。包茎手術では、包皮を切除して縫合します。そのため、患部は深い切り傷のようなジンジンとした痛みがあります。しかし、処方する痛み止めを服用することで痛みをコントロールできますのでご安心ください。 まれに、大きく腫れてしまう・雑菌によって炎症を起こすことで強い痛みを感じることがあります。痛み止めでコントロールできず、腫れすぎて見た目にも問題があるようでしたら、ぜひ当院にご相談ください。
包帯は自分で巻き直すのですか?
手術から一定期間は傷口を保護するために包帯を巻いておく必要があります。手術直後は医師が腫れを抑えるために圧迫を兼ねてしっかり包帯を巻きます。それ以降は、患者さんご自身で巻き直しを行っていただきます。 包帯の巻き方については事前にレクチャーいたしますのでご安心ください。どうしてもうまくできないという場合は、一度お電話にてご相談ください。
腫れが引かない場合はどうすればいいですか?
腫れがまったく引かない場合は、お電話にてご相談ください。 包茎手術後の腫れは1~2週間ほどである程度おさまることがほとんどです。個人差がありますので、人によっては3~4週間くらい続くこともあります。大きく腫れる・痛みが我慢できないくらいに強いということでなければ、まずは様子を見てみましょう。数日経っても腫れが大きいまま、むしろ腫れが大きくなったという場合は何らかの問題が生じている可能性があります。そのような場合はすぐにご連絡ください。
まとめ
今回は、包茎手術後に腫れが引かない理由や対処法について解説しました。 包茎手術後のペニスは、傷口が治るまで多少の腫れが出てしまいます。これは生理現象であり、仕方のないことです。傷の治りとともに腫れが徐々に引いていきますので、まずは安静に過ごしましょう。 いつまで経っても腫れが引かない、むしろ大きく腫れてきた、痛みがひどいという場合は、24時間の相談窓口にいつでもご連絡ください。